京都市左京区鞠小路今出川上がる
9時~18時
水曜日不定休(4月5月は休み無し)
075-791-4121
★金閣寺店は 10時~17時
★有名百貨店等多数取り扱い店あり。
★京都駅は6カ所販売されている。
だれもが知っているといっても過言ではないですね。私のお客様でもこちらから屋号を言わずとも、立ち寄るようにご用命いただくことが多々あります。そう、おそらく「万能」の魅力があるということですね。
秘密は向かいのこの建物の奥にあります。そう工場が併設されています。
この路地の奥に噂の工場があります。左手に中村屋さんがありますので結構この通りはバックで入ったりします。中村屋さんも実は阿闍梨餅をお好きで、すこし時間が経った阿闍梨餅が好きとおっしゃってました。
創業は安政3年(1856年)江戸末期ですね。阿闍梨餅は大正時代にできたので、阿闍梨餅が出来る遙か前から歴史があります。当時は満月がメインと常連さんからきいたことがあります。
●満月と阿闍梨餅 (公式サイトの文面を要約しております。)
「阿闍梨餅」は比叡山で修行する僧にちなみ命名。大正期に二代目当主が開発、もち粉をベースに様々な素材で練り合わせた生地に、丹波大納言小豆のつぶ餡を包んで焼いた半生菓子。「しっとりとした皮とあっさり風味の餡が見事に調和した逸品」。
「阿闍梨」とは高僧を意味する梵語を語源として、天台、真言の僧位を表している。お菓子の形は「千日回峰修業を行う阿闍梨様がかぶる網代傘(あじろがさ)をかたどったもので、厳しい修行中に餅をたべて飢えを凌いだことにちなんで名付けた。
ということでした。特に注目すべきは最初から阿闍梨餅はなかったことですね。満月というお菓子のほうが先輩ということでしょうね。
されど「阿闍梨餅」ですね。これを持って行って、喜ばれなかったことはまずないです。皆無。それぐらい、お子様からご高齢の方まで親しまれている銘菓です。
●阿闍梨餅 (製造日含め5日間) バラ1個141円 箱入り 1523円
お手頃値段にもかかわらず、実は5日間も賞味期限が長いのです。この粒あんのおいしさ、そしてまったりとした生地♪これはシンプルにみえて製法に極めてオリジナリティがあります。これと同じ印象のお菓子をまだ見つけられてません。フランス菓子も習ったことはあるのですが、「黄金比」ということが言えると思います。餡と生地が同じ硬さ、そして潤いも。一体感がうまれています。
ここで、お店の方に質問をさせていただきました。
「本店で買う阿闍梨餅は他の販売されている阿闍梨餅とは違う?」というかなり踏み込んだ質問をさせてもらいましたが、ご返答いただき感謝です。
温かいものが購入時にでてくるのは、
「工場が真向かいにあり、出来た物から順番に販売しているため、タイミングが合えばほんのり温かいものが食べられる」
ということでした。いつもということでなく、単に出来た物から順番に販売されているからこそ温かい阿闍梨餅がでてくるということですね。さらに材料や作り方は何ら他の販売所で売られているものと全く同じとのことでした。冷めてもおいしいのが阿闍梨餅ということでしょうね。
●満月 (製造日含め6日間) バラ1個303円 旧九条家御用達 命名いただいたと伝わる 最上級 白小豆のみを使用した風味豊かなこしあん
●最中 (製造日含め3日間) バラ1個195円 正統派最中 粒あん
実は満月さんは「満月」も主力商品なのです。ですが、土日祝しか販売されていなくて、てっきり阿闍梨餅のほうが売れて生産ができない?なんて思っていた人も多いのですが、実はこの白大豆が希少性があるので商品にすることがわずかになるということでした。つまり生産ができないので週末と祝日になったということでした。
「満月」は、ある意味阿闍梨餅と真逆の魅力があります。こちらは歯ごたえしっかり。しかし滑らかな白小豆がでてくるととたんに世界がかわります。あの上品な甘さはいったい?というぐらい。皮の部分は塩は入ってないようですが、フランス料理の塩生地に似た、割れる、イメージ。これを毎日売っても買う人は多いなあと感じました。
最中もすばらしかったです。すでに餡と一緒になっていますが、サックサク、そして生地から香る香ばしさ。やはり粒あんがあいますね。
ちなみに満月は土日祝のみ販売 最中は6月~9月は製造休止らしいです。さらにこの満月と最中は本店と金閣寺店だけの取り扱いです。ご参考に!
そしてもう一つの銘菓が「京納言」です!
●京納言 (製造日含め20日間)バラ1本702円
こちらは本店、金閣寺店以外でも販売されているところもあるそうです。
お店の方にきいたら通常の羊羹よりやや柔い。とのこと。一見王道羊羹ですが、ややソフト、そして冷たくして食べると水羊羹のように食べやすいです。これも実はこれからおすすめしなければと思いました。
見た目以上に食べやすく、冷やしてたべるのもおすすめです!
4つの精鋭!
実はこれからが本題・・・
どうして阿闍梨餅が人気があるのかをサイトで探ってみました。基本方針は「一種類で一種類のお菓子しかつくられない」らしく4つの商品がありますが、すべて異なる素材になっているそうです。だからこそ専用の餡があるからこそ生地とのマッチングがいい。
先代は早くから機械製造に着手し、職人の技を再現できる機械を目指されました。モットーは「材料の質を落とさず、値段は極力上げないように努める」納得できる商品つくりを心がけておられます。さらに現状4種類で製造されていますが、かつて生産が途絶えている商品もあるらしく、将来的に復活させたい商品もあるそうです。
四つともおいしいし、むしろ4つしか製造されないこだわりもよくわかりました♪
ちなみにこの包装紙にもありますが、この絵は
「都名所図会 第1巻 平安城43頁」をもとに。題名「巻上る阿闍梨の笠や風薫る」で「衆雲逸史」というものらしいです。また箱買いされたときは是非ご覧くださいね。
阿闍梨餅さんで、今も思い出すエピソードがあります。たしかコロナ禍で小豆がうまく仕入れられず、定休日をあらたに設定されたことがありました。そしていつも使用された小豆がはいってきたならば定休日を解除されましたね。つまり不足してもどこかの臨時で補充されるような仕入れはされず、あくまで納得できる「いつもの」素材をつかったときだけ生産されたということでしょうね。さすがです♪
本社の方に聞いたので、謎がすべて解けました♪満月様、本当に感謝しております。最強のお茶請け、おいしい餡の阿闍梨餅満月さんの5つめの定番菓子も期待しつつ是非最寄りの阿闍梨餅満月さんのお菓子をかってほっこりしたいです。
また、阿闍梨餅、食べたくなってきた(^o^)