リストランテ ナカモト(ristorante nakamoto)050-3134-3550
京都府木津川市木津南垣外122-1
12:00~13:00(L.O)
18:00~20:30(L.O)
定休日水曜日を中心に月6回程度
2011年11月1日OPEN
これはほんとうにおいしかったです。仲本シェフの噂をずっと以前から聞いていましたが、「遠い」という距離もそうですが、実はそんな立地の影響など微塵にも感じない美味しさがあったのであります。
JR木津駅 ここから歩いて10分程度のところにあります。奈良まであと少しだし単線区間があるのでのんびり旅になりますね。生涯においてはじめて降り立った木津川市。ちょっとワクワクしますね。
かつて仲本さんのご実家は食堂をされていて、いまは休止中ですが、「ナカモト食堂」として存在します。当時はこの向かいの役所から人がよく訪れていたと聞きます。
これがレストラン。細長い窓からスタッフの姿がわずかに見えます。おとなりは?
ここもちょっと気になります(^o^)
本題に移らねば(^o^)
渋い看板。さてこれからシェフの世界がはじまりますね。
この日は離れた席に2人、個室に一組のお客様。私はこの日はコロナ禍でしたので一人で伺いました。こちらは1人でも予約できます。2組目は若干おくれてきましたが快く迎えられました。場所的にも車できたらちょっとその時間前後もあるのでしょうね。
こういう感じです♪
こちらはティーペアリングがあります。7種類6000円を頼みました。ワインペアリングもあります。
ワインペアリングは10000円 ハーフは6800円
ちなみにスタッフに聞くとワインは1000本ぐらいはあるらしく、グラスワインも8種類程度あるとのこと。店の規模にしては豊富ですね。
もうすこし接写でご紹介。
真ん中にひねって飾られていた紙は本日のメニューでした。
素材名とわずかに調理用語。これだけだとちょっとわかりにくいので色々想像してしまいますね。
それでは開始です!
●ウエルカムドリンク
「ヤマトタチバナ」のジュースと泡
奈良特有の果物。面白いのがあたたかい泡+冷たい液体。ともに同じ素材らしく温度と食感で2段がまえ。あんまり見たことない飲み物ですね。ちなみにコロナ禍じゃなくてもノンアルなるドリンクを提供してくれるのは有り難いです。
これは頭上のオブジェ♪

TP 鳳凰 甜茶を使用、お茶そのもののうまみを味わえる。
ベーシック、すっきりした味です。

「始まり」
●はじまりのお皿
テンポ良くひとくくりにして出てきました。
◎パプリカを使った「フラン」茶碗蒸し
生ハムから抽出した暖かいスープ
ズッキーニの炭火焼き
カチョカバロ(チーズを焼いて添える)
小さな春菊
複雑にいろいろ入っていますが、食べてみると個々にまとまっていて一つの料理として感じられます。茶碗蒸し好きなんですよ。卵料理の行き着く果てとも思っています(^o^)
◎生ハムの盛り合わせ
パルマ産の生ハム
ラルド 豚の脂の塩漬け
バラ肉のパンチェッタ
チーズはブラータチーズ
嗚呼。悲鳴がでるぐらいの塩気。色気もある。
◎自家製グリッシーニ 左
◎チップス パン生地をのばしてパルメジャーノをかけて焼いたもの
左はまだ一般的なものですが、特に右のチップスは「素朴」の極み。これはほんとイタリアの大地を感じます。

◎リストランテナカモト特製オリーブ
糖衣といいましょうか。最初はチョコかなにかだとおもっていましたが、たべてみるとオリーブのジュが口に広がる面白さ。何個でもたべたい「やつ」です(^o^)
一皿に盛られてくるのではなくあくまで、料理は一皿ずつ・と言わんが如く、せまってきました。
スペシャリテ
火入れ手段は多種多様で 炭火焼き 生 湯がき フライパンもあり
調理法を変えている 本日は30種類程度のお野菜
畑の土をイメージした黒オリーブのパウダー
ワインヴィネガーの甘酸っぱいドレッシングのシート(透明)
「季節の野菜の一皿」
これは毎回ランチ、ディナー問わず必ず出てくる料理だそうです。どっさりと載せられていますが、食べすすめるうちにあれっというぐらい無くなってました。ひとつひとつどのような食感で提供されているかですが、総じて咀嚼の力はどの野菜もおなじというぐらい食べやすいですが、しっかり繊維の部分や焼き切らない程度の火入れで印象良くいただけました。ほのかにあたたかいというのが総じてたべたときの印象。それが野菜の持ち味を最も行かせる温度だと実感します。
tp 爽風「SOUFU」 スパークリングティー カルダモン エルダーフラワー
自家製柑橘ヴィネガー 阿波晩茶
野菜は最小限度の塩分でおさえて「うまみ」重視ですので、その流れを変えないようにアクセントとしてヴィネガーをシートとおなじ酸味で統一させています。真っ当に調和していますね。
土代わりのオリーブの実がなかなか興味深い。これをやさいとわずかにかませると、より酸味が増すので調整ができますね。しっかり噛んでしっかり飲み込む。そのワイルドな原始的なところが見た目にも表現されています。
レシピはバゲットで1人前用に大きさを調節。このタイミングででてきます。たしかにこれまでにソースや液体がでてこないのでいいタイミングだと思います。
tp 禅 「ZEN」 かぶせ茶 バニラービーンズ で香り着け樽香を感じさせる風味
徐々に個性的な風味にかわってますね。あまさもほのかに~。
お?! このクレジット。。。
mavo ティーペアリング彩 と書かれてます。
定評あるマヴォさんプロデュースのティーペアリングですか!
ここではじめてしりました。
あとで西村シェフ(マヴォ(祇園))煮直接聞くと長時間の講習にきていただき共感してくださった。と申されてました。ティーペアリング発祥の名店のペアリングは私も祇園で堪能したのでうれしいですね。間違いない!
「香茸、白いんげん豆、からすみ」
岐阜県香茸フリット 下に白インゲン豆のピューレ
広島梶屋農園の「ハーブサラダ」
サルサヴェルディ(緑のソース)
自家製カラスミ ライムの皮(削り)
これは割と濃厚。揚げ物の中でも軽めの衣であっさりしています。揚げ衣の存在をピューレが助ける感じも伝わり。さらにこの爽快なお皿が色合いをよくしていますね。

「鰆、季節のきのこ」
山口産鰆を炭火焼き
ポルチーニ茸(イタリア産)ジロール茸(イタリア産)
トランペット茸(フランス産) をソテー
マイクロ九条葱
火入れが最高。あたたかく、かつ型崩れせず柔らかい。きのこ類のソテーの煮汁が淡泊な身のおいしさを助けます。相思相愛。皮目も完璧に提供されています。

TP 鶯「UGUISU」 抹茶入り玄米茶 トンカ豆
香ばしさを感じる味。
●ワイン等
ワインの本数はひあっきりわからないぐらい多いと(^o^) 2階にバー施設もかつてあったそうで、そのままになっているそうで豊富らしいです。さらにグラスワインは10種類程度。このクラスの大きさの店にしてはかなり多いですね。うれしくなりますね。
ここでサービスが箱をみせてくれました。
●ドッピオラビオリ 数字の2(ドッピオの意味)
中身はマスカルポーネ+自家製リコッタ 牛ほほのクリーム
●バベッテ(細麺)細手打ち
の二種類。
「エノテカピンキオーリ」のパスタ場で長年修業されてましたね。それとこのレストランは基本ほとんど手打ち麺で、希にアレルギー対応や冷たいパスタの時に乾麺をつかうことがあるそうです。希にという表現が適切なぐらいほとんど手打ちというのが興味深いです。
このオブジェがレストランのある場所にあります(^o^)
TP 薔薇 「bara」 焙じ茶 薔薇の華やかな香りにすっぱい酸味も。
「ドッピオラヴィオリ」
「スーゴ」(フランス料理ではフォンドヴォー的なもの)
+「パルメジャーノチーズ」のソース、バジルオイル
中身はマスカルポーネ+自家製リコッタ 牛ほほのクリーム
北海道の百合根のフリット
先ず生地がおいしい♪イタリアの有名店での経験からくる風味がしっかり感じられますね。乾燥パスタではなし得ない柔らかさと上品なコシ。これこそ一体感で美味なる領域で招いてくれます。
tp 「hana」 和紅茶 完熟フルーツ(マンゴーやパイナップルのドライフルーツを水出しで抽出、蜜のような甘味のある味わい
「バヴェッテ」
北海道産さんま→炭火焼き
まこも茸を加える
「モリーカ」トマト、香草の風味をくわえたパン粉をかけている。
フォアグラの燻製のパウダーを上乗せ。
真っ当な火入れの細麺とうまみたっぷりの具材がかさなり、秀逸な作品にしあがっています♪パウダー攻めでしょうね。どれも絡みやすく粉にするというコンセプトがプラスに働いていますね。秋刀魚とおもわせないぐらい重ね技が長けています。
メインにつかうナイフを選ばせてくれます。赤を選んだ記憶が。。。(^o^)
TP 「aya」 焙じ茶、赤ワインをイメージしてスパイシーで果実味のある味わい。
この名前のティーペアリングには思い入れがありますね。この「彩」はかつて祇園マヴォでティーペアリング開発をしていた担当のお名前です。このポジションはまさに「疑似赤ワイン」なのですが、あらためて飲んでみると「別物」と思ってもいいぐらいこれは唯一無二のスパイシードリンクです。
「奈良から届く、榛原牛(はいばらぎゅう)」
奈良産榛原牛 (ももに近いイチヒラ) 炭火焼き
クーシンサイのソテー
ロメインレタス
エキス由来のソース
葱のオイル
林檎のペースト+マスタード
ちょうどいい大きさのメイン。火入れ、見事でナイフもすっと切り分けられます。焼き面もしっかりついているが旨味を閉じ込める作用もあり、とろける食感に仕上がっています。赤身がうれしい年齢になってきまして、この感じがいまはベストです。
飲み物 の 選択
種類が豊富で、どれも魅力的ですよ♪
豊富なティータイム♪
人気なのはフルーツティや・・・・
このショコラミルクティーも上位にあるそうです。これをお願いしました♪
「抹茶、いちぢく、白いんげん豆」
和束町の抹茶のジェラート
ポン菓子
クッキー生地の薄焼き
奈良のいちぢく→炭火→皮目炙り→トロットロ
白インゲン豆のムース(白餡をイメージ)
奈良愛が感じられますね。和束町の名産も盛り込んで製作。食べやすくお酒にも頼っていないところがいいですね。その素材もメリハリあり、近郊の風味をふんだんにつかって地産地消という感じで印象がすこぶる嬉しいです。


プチフール お茶菓子
「一口アイス」パイナップルのムース チョコレート ナッツ
琥珀糖 中は柚子風味ゼリー
ナッツ類のマカロン
フィナンシェ
カヌレ
カントイッチ(ザクザクっとした硬めのお菓子)

ショコラミルクティー
このレストランの飲み物の特殊なリストは、間違いなく楽しめますし、今度来たらこのメニューをって考えてしまいますね♪お疲れ様でした!
仲本食堂のノウハウもあるのでしょうね。
これ気がつけば両方購入してました。プロのイタリアンシェフがラーメン作るとこうなるというアイテムですよ。
家でつくりましたので、またご紹介しますね。
それと♪おせち料理もやっておられます!!
仲本シェフとグルメタクシー。。。
(マスク一瞬はずしてもらってます)
憧れのシェフ♪
お忙しい中、気さくに色々とお話させていただきました。
シェフ 仲本章宏さん
バスケット選手でアメリカ留学をめざしていた仲本さん、その大いなる力はイタリア料理にそそがれてイタリアのシエナ、フィレンツエ、ニューヨーク、東京とおよそ10年にも渡って修行された逸材。良く話を聞くとその場所で多くの人に支えられておられたことも。当然自らの力量もそうですが、タイミングやチャンスもすべて自らに引き寄せた経緯が料理技術にしっかり足跡が残っているのがさらにすばらしいと感じます。
そして木津川市という京都、奈良の中心部から離れたベッドタウンで開業独立にもかなりの大義名分が存在。母方の祖母がはじめた「仲本食堂」をシェフのお母様が引き継いで当時は食堂の息子としておられたこともシェフの人生において重要な環境だったようです。実は「ナカモト食堂」は同店舗で復活を果たしましたがコロナで中断。イタリア料理店という別ジャンルで進まれても両親へのリスペクトは変わらずその名残はやはり経営にも結びいてますね。
料理人になるきっかけはお父様から迷っているなら料理学校に行かせてあげる、となったようで、漠然とした目的は当初なかったようで、そこが結構意外なところ。ただやはり食堂でのお手伝いの接客における喜びはあったようで、子供の頃から潜在的には憧れておられたのかも。進んだ学校は我が母校「辻調理」で、ちょっとうれしい。その時の先生とのやりとりを聞かせてもらって大いに盛り上がりました。
奈良のパスタ店がスタート。ある実力あるシェフから「本場」の重要性を聞いて、イタリアへ目指すことに。ただ最初は語学留学、その後現地の日本人料理人の推薦でシエナに修業先がみつかる。そこで郷土料理を学ばれて、さらに経験を積むべく複数のレストランに手紙をおくられそのなかで一番マッチした「エノテカピンキオーリ」に入店。最高クラスの修業先というぐらいシェフはその当時を賞賛、パスタ場担当になり、生パスタでの通オーダーのすごさを経験。生パスタは注文をうけてから製作。おそらくもっとも忙しく正確性がもとめられる部所だったのでしょう。その年月4年半。それは確かにパスタ料理ににじみ出ていました。
このあとも凄い。
エルブジ 選ばず ニューヨークへ
在籍中に、エルブジへの進路が可能になったものの、スー-シェフで迎えられるニューヨークを選択された。これ、ほんと信じられないことですが。。。。6年間すごしたイタリアを後に。アメリカでは総合力といいましょうか店つくりについても学ばれたようです。アメリアへの憧れはバスケットをやっておられた頃の影響も少なからずあるようでした。そして日本へ帰国。東京でしばらく有名店で仕事に従事されてました。
そして、シェフの聖地 木津川にて開業。
→ それを踏まえ私的に思うこと
聞いてみて、やはり何処でやるかより、何を作るか、なことをおっしゃってました。ミシュランガイドもそうですが、山間、奥地でも普通に三つ星があります。その概念はヨーロッパでは極普通ですが通常日本では総じて「集客」メインで場所を選びますね。そこは重きをおかれないということでしょう。
生まれ育った場所が聖地、ということもあり料理の中に現地の食材を積極的に使おうという部分を多分に感じますし、言葉ではおっしゃってないものの「生まれた場所への感謝」もあるのかなあと思いました。また後ほどそこを深堀りします♪
シェフと長めにお話させてもらいましたが、料理への想いは半端なくある意味ストイックという部分も垣間見れましたが、とってもこちらの話も聞いてくれて質問にも丁寧に答えてもらいました。そのあたり誠実で実直な存在に思いました。
そうなんです。これまでのシェフの経歴をみると必ず「転機」と呼ばれるところには恩師や親友、アドバイスをする料理人や家族がいてそれを素直に採用される流れが、やはりあるかなあと思いました。その部分シェフとは違って私は規模が小さいのですが、「人のご縁で成長し、進路を決める」ところは同じかなあとシェフには伝えました。いいタイミングでその後の人生にプラスになる。そのシェフの姿勢がやはりレストランの評価に伝わっていると思いました。
料理についてはバリバリの創作料理というより、古来の手法に敬意をおいて誠実なイタリア料理をだされていると感じました。胡椒の風味は余り感じないのもありますが、これがすばらしく、素材本来の持ち味を大切に火入れと調味を絶妙な感覚で調理をされているということがうかがえます。ただその静かな直向きなイメージとは異なり、口に入れてみるととても興味深くイタリアの大地へのイマジネーションが引き立つという希なインパクトを感じます。それも度々なのです♪
イタリアへの敬意は最大級。
特にパスタは秀逸。生き物のようにフレッシュな生地でいくらでも食べてしまえる常習性もわいてきました。肉料理とパスタがメインと言わせるぐらいの圧倒的な風味。堪能させていただきました。コースの流れも非常によくオリーブの実のようなサプライズもあり、アクセントにタイミング含め見事なプロデュースをされています。イタリア大地の風景が風味となって押し寄せます♪
サービスもとてもスムーズで、一貫性がある。
サービスは私のフロアは女性スタッフ(多分ソムリエ)お一人で担当されていました。もう一組2人テーブルがありましたが途切れなく、一人客の私にも気をかけてもらってましたね。メニューの説明、ティーペアリングの詳細など完璧でした。ワインの本数も申し分なく、ソフトドリンク、ハーブ系も理想的な内容です。もう一部屋4人程度の個室もありましたが、そちらのほうが早めに終わられているのでお時間調整もできそうな感じですね。できるかぎりのことはしてくれそうなイメージがただようアットホームなお店ですが、シックでモダンな店内、そして間接照明も際立っていてとても落ち着きますね。庭園もしっかりあるのが奈良に近いが京都のことも考えているように映えます。
地元愛 結構 かなり 地元好き
最後に伝えるのは、地元への想いですね。「和束町の抹茶」はもちろんですが、最初に「ヤマトタチバナ」、そして最後に「榛原牛」がでるのでおそらく推測ですが、もっとも料理において印象に残りやすい最初と最後にさりげなくこの地域の近くの食材を使おうという気持ちがあわられています。そして持ち帰ったラーメンの素材も結構地元の野菜や材料が使われていることも良い流れですね。祖祖母がはじめられた「仲本食堂」もきっとその流れをもたれていてリンクするように現在も地元に協力されています。
やっぱり遠いのですよ。京都の南伏見区から行ったとしてもJRさんは単線区間があるので40分ぐらい快速でもかかります。あとはこのお店に「行く価値があるか」ということですね。
「行く価値がある」
ということです(^o^)
遠くからわざわざ行くべきお店だし、こういう流れのお店を受け入れるのも京都や奈良の食通なのですから。そして関西、全国にもファンがおられてあの住宅街にひっそり存在するJR木津駅を目指すわけです。そこには類い希な経験と知識、そしてご縁やチャンスを大切に繋げていく、仲本シェフの世界が広がっているのですよ。
確かに遠いのですが(笑)
もう一度行きたいと思わせる料理があります。京都府文化観光大使としても、木津川市グルメのリストランテナカモトさんイチオシですよ♪是非、おすすめです!
遠いけど、いや、ほんと、おいしかった。
また、伺います!(^o^)
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