モーネ (mane)
0774-64-1106
京都府京田辺市花住坂2-2-25
11:00~16:00(L.O13:30)
★テーブルは11:30と13:30の部
★カウンターは基本12:30の一組
※但し、異なる時間は応相談(特にカウンター)
18:00~22:00(L.O20:00)
お子様は5歳以上昼夜可。木曜日はお子様の年齢の制限なし
定休日月曜日・毎月1〜2回連休あり
★当日、予約なしでも席が空いていれば昼夜、可能。
駐車場6台(隣に2台。少し離れて4台)
ランチ「おまかせ」5000円(税サ別)※10000円も可能
ディナー「おまかせ」10000円(税サ別)
★料理については、変更は基本1ヵ月サイクル。ただ素材の移り変わりや旬の流れによっては一部更新・継続されたりする。

はじめてお店を知ったのは、関西の人気番組「LIFE 夢のカタチ」。あの映像は見事で河村シェフが京都の食材や抹茶、そして近隣の一休寺の納豆を使っての魅力ある料理がふんだんに盛り込まれ、ああ、もう予約できないと思ったわけで。。。。あれから4年弱。そろそろと思っていたら、モーネのシェフと親しい方がご一緒に、ということで便乗させていただきました。

車で下京区から行くと高速で30分もかからなかったようにも思います。実は京阪バスは八条口から毎日でていて片道600円でお店の近くや、一休寺に連れて行ってくれます。それとやっぱり「コストコ」が結構近くにあるので買い物がてら立ち寄れますし、買い物後の「割り勘」計算もこのお店でできますね♪専用の駐車場が6台もあるので使い勝手よいですね。
まあ、つまり京田辺と言っても、そんなに遠くないってことです(^_^)


機能的、スタイリッシュといいましょうか、過度な装飾はなくすっきりしています。調理場も実は必要最最低限度の器具が置かれているのも好印象でした。

シェフの後ろ姿♪この状態で話かけてもちゃんと聞いてくれてます。それとサービスはお一人おられ、シェフとマダムは調理場を仕切られます。この日は3人体制でした。シェフはもちろんですが、マダムも器用さも秀逸で仕事が早いのがいまでも忘れられません♪
今年の4月で足かけ4年になるそうです。あの特集されたテレビ番組がもっと最近だったのではと思ってしまうぐらい印象的なVTRでした。河村昭多シェフは豊富な経歴の持ち主。大学時代の飲食店バイトがきかっけで料理の道を進まれることになりました。「レストランよねむら」では当初サービスからスタートで料理人時代含め10年間、イタリア・トスカーナのリストランテ(当時ミシュラン2つ星)で1年修行、さらに帰国後、和食の技術も極めるため再度「レストランよねむら」へ、その後さらに「イルギオットーネ」で5年間のあと独立開業されました。
この経歴、ややイタリアン寄り?ということもありますが、実はたべてみて「イタリアンではない」ことを悟るのでした。そのあたりこれから詳しく解説していきます。

飲み物の説明がありました。
もちろん運転してきたのでアルコール無理で、ソフトドリンクも種類豊富で頼みそうになりますが、このメニューに添えてあった紙に注目のコメントがありました。
紅茶専門店mignon
フレイバーティー
そのなかで オーガニックセイロンティーに薔薇、苺、林檎の香り(700円)を頼みました。舞子の茶本舗もテレビでコラボされていたので気になりましたが、まずはセイロンティー。
ちなみにこの「紅茶専門店mignon」はかつて祇園に実店舗がありましたが、現在は人気をそのままに京田辺に拠点を移されました。基本、通販や催事での購入になりますね。
上記に詳細がありますが、チェンチさんやナカモトさんなどの人気店にも提供されているようです。

アイスでおすすめいただきましたが、ホットもできるそうです。コースを考えると今回はアイスがベストでした。香りがすばらしく、先日「WABARA」さんの薔薇料理の講習を受けただけにこの香りになじみがあります。とっても落ち着く印象。

よくみたら飲み物リストに、すかし彫りが!(^_^)
本日は5000円(税サ別)のランチメニューをお願いしました。

「最初の芳醇なる一杯」
酒粕を使ったスープ
豆乳でつくったフラン(茶碗蒸し風)
くもこ たらこ白子(蒸し→炙り)
刻んだ蕗のとう 金時人参のソース
京都の七味
熱すぎでも無く、ちょうどいい暖かさ。この料理は全体的に味付けはやんわりという感じで、先付けにふさわしい料理でした。するっととろみがあるスープに酒粕と具材がうまく混ざり合って口の中で溶けていきます。その調和の中で若干七味が静かなアクセントとなって香りが飛んできますね。ひらがなの「おとなしい」というより漢字の「大人しい」が似合う、はじまりの逸品。
これは何料理?と言われたら、フレンチ、具材はでも和食?かな。。。。そう、そのポジション。


「うさぎに気を取られて。。。」
山口県 鮪
ヒラメ昆布〆
金目鯛
自家製千枚漬け
自家製からすみ
ソース 蕪のソース(左)ザクロ ディル
サワークリーム(右)ピンクペッパー ミント
2品目もたくさんの食材でメモしきれないといいましょうか、記憶力が試されますね(笑)書き記すのが精一杯で実は、マダムが最初「千枚漬けで巻いてたべてください」といわれたそうでしたが、なぜか一つ一つ食べ比べしてしまい。。。最後の1枚だけ巻かせてもらいました。ソースの右は実は「うさぎ」らしく、そのことも浮かれていた原因でして。特によかったのが魚のマリネ。マリナードの優秀さといいましょうか、あの塩分濃度とジュレのようなまとわり方が見事で続けて魚を食べてしまってました。二つのソースの意味はやはり、選択はお客様に委ねる部分も作りたいからでしょうね。変に押しつけない方向性も納得するのでした。最後にたべたからすみはストレートに飲みものがすすみます♪
これは何料理と言われたら、和食、イタリアン、フレンチ?からすみ、千枚漬け。。。ジャンル分け難しい。
「パンを眺めながらトークショー」
カウンターの同席者と私、シェフ、マダムとでいろいろなお話をさせてもらいました。お店のことや、修行、イタリアのこと、ワイン、抹茶、フレイバーティー、一休寺、テレビのこと、この日は他のテーブルの予約が遅めだったのでたくさん教えていただきました。カウンター、初訪問は絶対おすすめです。すこし乗り出せば、調理工程や盛り付けが見られますよ~(^_^)

パンはこういう感じの自家製。フォカッチャでもないオリジナル。特別主張しない脇役に徹するタイプですが、これがまたソースなど料理を盛り立ててくれます。パンがなくなるとすぐ手配してくれるのも好印象。
「ちょっと変わった鰤大根でございます」(マダム)
「変わったとは?。。あっ!これは!」(出されて驚く私たち)
ぶり大根
大根餅
炭火であぶった鰤
卵黄(低温)→ソース
鬼卸の大根 あさつき
かぼすの皮すりおろし
「ぶり大根」と言われても。。。。みためは「みぞれ仕立て」という日本料理に見えます。ところがひとさじ食べたら真っ当な「鰤大根」でした。そう、そういう展開もあるのかなあと。そして食べている途中で卵黄が滲むように液体と絡んできて「中和するように味変」します。鰤と大根餅を合わせて食べるってことは、中華でもないですがこの組み合わせはなかなかセンス感じます。鬼おろしのワイルドな食感も極めて喜びを誘い、さらにボリュームありますね。総じてそう思う瞬間でした。
これも何料理?と言われたら。。。これは和食、ちょっと中華も。。。ですね。強いて言うならのレベルですが(^_^)
「緑の塊 降臨 春の足音近し」
ほたるいか
菜の花
あおやぎ(黄色のもの)
ゆず(削り)
パスタ
良質の乾麺を使用されているそうです。一口目、シェフにも伝えましたが、この「良い意味での苦み」はどこかで食べたことある「美味い苦み」の残し方。そう、京都広河原の美山荘で頂いた雪の下で育った山野草の味。春をそこまで感じる苦みに思えていました。抽出されたソースは蛍烏賊と合わさり濃度をつけて迫ってきます。このとろみもちょうど良し。火入れの優秀さがわかるひと品。
これも。。ジャンルとしては、「摘み草料理」に匹敵する苦みの局地。。。。です♪
「緑から白へ 彩り多彩」
鳥取県産 ととりこ豚(黒豚のロースト)
オニオンヌーボー(炭焼き)
カリフラワーのソース
赤ワイン煮詰めたソース
アーモンドの泡
仕上げ ホワイトマッシュルームのスライス
メインが柔らかいですね。この豚、ロゼでもしっかり中まで火入れしてあります。ダブルソースの赤と白がお互い補い合っているようにコクと爽やかさを演出しているように思えます。このマッシュルームのスライスもなんとなくトリュフ的に風味として強く感じますね。炭焼きの玉葱も甘く、香ばしく、まろやか。協奏曲というべきメインですが、決して量にこだわること無く、ちょうどいいポーションで食べ納めさせてくれました。
これは明らかにフレンチ。欧風料理の流行のスタイルだと思いました。
「食材の選択・吟味」
京田辺の食材を使われる印象もありますが、材料の地域は多岐にわたり日本の様々な食材を巧みに取り入れ調理されています。野菜、肉、魚介の三角形がしっかり正三角形になっているし、どのジャンルにも不得意がなくバランスがいいです。久々にコース料理にあるべきルールの「味の黄金比」を感じることができました。
「このお店のジャンルって?」
お菓子に入る前にここで、ジャンルについてお伝えいたします。ここのお店のジャンルは私的には「わかりません」です。当初はイタリアンだと思っていた印象ですが、単に最終研修先がイタリアンだったということが先入観になったでしょうか、食べてみれば「ここだけの料理」だと納得しました。シェフには「何料理と言われたらうれしいですか?」と聞いてみてもはっきりという答えは無かったです。でも決して答えないという体ではありません。ただ、先入観が「一長一短」の論点らしき話はしてくれました。
場所的に「このあたりの方に広く食べてもらいたい」ということを優先されておられて、つまり最初からジャンルを特定すると、その印象で訪問されない方もでてくるのではないかということです。つまり「イタリア」の国旗をあげれば人は当然イタリア料理店にみえてきます。そうなると中にはジャンルだけで躊躇する方、とりわけ年配の方は入りにくくなる方もおられます。京都市内中心部のように幅広い年齢層で多くの方がおられる地域ではないので、やはりそのあたりはファーストインプレッションが大切なのかもしれませんね。
「だから店前に、国旗がないのでしょう」
それと米村シェフは私がいたフランス・リヨン近郊にある「フランス校」の先輩ですが、今ではジャンルを問わない「フュージョン」となられ、最近移転されたあと、さらに2つ星になられたわけで私も食べに行きましたが、驚きの料理や、どのジャンルか分からないという料理も頂きました。その師匠の流れもあり、そしてイタリア修行やイルギオットーネでの経験も含め、最終的に河村シェフの考えで現在、確立された料理になられたように思いました。マダムも「お箸でどうぞ」も聞きましたし、料理は表現したいことをすべて出すけれども、表現するスタイルはできるだけこの地域のニーズには応えたいという気持ちが感じられた料理ジャンルであり、シェフの方向性でした。
さて、一旦デザートに戻ります♪

その前に飲み物を選択。
紅茶と抹茶、そしてハーブティー
そのなかでも一番気になったのが
これ↓

舞妓の茶本舗の抹茶エスプレッソ
濃いめの雄抹茶を泡立てて、エスプレッソに見立てました。
ということですが、どんなのでしょうか(^_^)

「たしかに、これは、和の、エスプレッソ」
味はそれこそ抹茶です。
たしかにエスプレッソのようにやや濃い味♪
グラニテと同じ効果のようにすっきり料理に移れる上品さです。
「深紅のアクセント」
ピスタチオのクレームブリュレ
フランボワーズのソルベ
苺とハイビスカスのゼリー
ブリュレはまったり。
ソルベは爽快。
ゼリーはほろ甘い。
これはなかなか滅多に出会えない味です。
食感も楽しめる甘味ですね。

くわいチップ
干し柿
渋いですね。このチップはまるでポテチ(極上品です)ですが、この干し柿も小粒で印象濃いです。

一休寺納豆のクッキー
料理がだされてから話題になった「一休寺納豆」、テレビ番組では一休寺のシーンもありましたね。納豆なのですが、発酵がものすごく、匂いも強烈です。最近ではケーキに入れるお店もあります。大徳寺納豆と比べられますが、おそらく作り方は同じだと思いますが、より個性が強い感じがします。しかし、このクッキーは使用量は最小限度におさえていて「風味」のみ楽しめるということで、どなたでも大丈夫でしょうね。これ以上入れると無理ってひともいるぐらい個性的なフレイバーです。
まあ、しかしほんと、面白い料理でしたよ♪ 「つかみ」はしっかりしていますが、「つかみどころがない」ジャンルでもあります。シェフの世界観の展開はこれからも楽しみです!
さてさて、質問です。
京田辺まで、料理だけの為に行くべきでしょうか?
はい!ぜひ、行くべきです。
正直、そういうお店です。ジャンルについては先に述べましたが、何料理かはやはり不明。端的に言うなら「おいしいを追求すればこういうスタイルになります」を地で行く印象を強くうけ、でも「肩肘張らずに楽しんでください」という気持ちも大切にしてくれているということ。
「笑顔だが真剣料理」と感じるシェフの表情。そう、ゲストを満足させるだけの力を十分もっていて、そのセンスを最大限に活かす努力を日々されています。
料理に集中するシェフ、そしてそれを盛り上げる卓越したサポートをするマダム、そして阿吽の呼吸の女性スタッフも秀逸。同じ方向に目がけて進まれている様子が手に取るようにわかります。この京田辺という地域を良く理解され、地域との調和を重んじるものの間違いなく個性はしっかりおさえられている。是非、その成果を楽しみに、皆様が行かれることを富に切望いたします。京田辺に、この「モーネ」あり。

あわてない あわてない
ひとやすみ ひとやすみ (一休宗純)(^_^)