グルメぎらい 柏井壽/著
2018年4月18日発売
定価(本体780円+税)ISBN 978-4-334-04349-0
光文社新書 判型:新書判ソフト
柏井壽先生の「グルメぎらい」の狙いとは。
今回の著書はかつての本とはくらべものにならないぐらい、グルメの方向性を不安視している内容でした。どうしてその方向に美食は流されそうになるのか、料理人の苦悩やそれをとりまく環境、良かれと思ったことが逆にグルメを苦しめているという事例など、分析された内容はとてもわかりやすく、かつ受け入れやすいものでした。「鴨川食堂」という人気小説も傍らで書きながら、グルメ風刺とも取れる見事なまでの「警告」は読まれた方の心に別のグルメの基準を植え付けたのかもしれませんね。
●「普通においしい」
これは先生が以前から書かれていること。ただただ美味しいものを素直に食べること。そういうストレートな思いが柏井さんのお考え。他方、私の仕事は「お客様にあったお店を提案する」という第一目標があり、先生の望まれていることとは違うと思われるでしょう。ですがグルメタクシーのツアーでも「京都の人が普段食べているおいしい」を探される方の需要も年々増えています。金額だけじゃない、美味しいは探せばすぐそこにあると。家で家族のために料理をつくり、うんちくなく美味しいと言ってもらって喜んでいる自分がいますし、それこそが「普通に美味しいものを食べる」ということでしょう。グルメタクシーを引退したときは、将来的には柏井さんの目線になりたいという願望がすでにあります。
●「京都グルメタクシー展望」
私の使命、それまでにやりとげなければならないこと、たくさんあります。京都グルメタクシーとしては「美味しい京都」をご乗車いただいた方にご紹介すること。京都府文化観光大使としては「美味しい京都府」を全国に広めること。そしてグルメブロガーとしては「京都のおいしさを誠実にご紹介」することに努めなければなりません。今年は若干メディア出演を少なめにして、本格的な「美食」「グルメ」を研究しご披露したいと思っております。
●「グルメぎらい」を広める理由
今まで京都の食をここまで一刀両断した書物はなかったと思います。京都のブロガー、ライターへの警鐘と期待。京料理、美食への思い、不安。新しいグルメの基準として世に広まることが得策と私は考えました。内容に同意できますし、自身への反省を含め一つの基準として世に広まることを望みます。
●京都を紹介されるグルメブロガーさん、グルメライターさんにお願い。
「グルメぎらい」が一つの基準となり、新たな京都グルメの世界が広がろうとしています。美食の紹介者は「公僕」のごとく京都の美食に仕え、支えて行かねばならない使命があると思います。全力を尽くして広報し、京都の食を誠実にご紹介する流れを作り出さねばならないと思います。「おいしい」ものは「おいしい」。「おかしい」ものは「おかしい」を普通に問いかけられる世界を望んでいます。
「思うは招く」
京都はグルメの美徳を取り戻しましょう。
<最後に>
本書「グルメぎらい」の「おわりに」を是非ご覧ください。わかる人ならわかる部分であり、同意できることが3ページにわたって書かれています。すべての文章を読まれた後の最後の「おわりに」が「グルメぎらい」という本のもっとも訴えたい部分が書かれています。
出版日 2018年 4月18日 「グルメぎらいの日」
ということで来年も特集させていただけたらと思います。
5月7日より一週間にわたって、語らせていただきました。柏井先生の「グルメぎらい」を解説するうえで、まだまだ言い足りない部分はありますが、これにて今回の特集は終了いたします。最後までお読みいただきありがとうございました。
柏井壽先生!「グルメぎらい」万歳!
グルメぎらい 柏井壽/著
2018年4月18日発売
定価(本体780円+税)ISBN 978-4-334-04349-0
光文社新書 判型:新書判ソフト
光文社公式サイト↓
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最後までありがとうございました!(^^)