グルメぎらい 柏井壽/著
2018年4月18日発売
定価(本体780円+税)ISBN 978-4-334-04349-0
光文社新書 判型:新書判ソフト
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毎日激辛ネタを書いておりますが、おかげさまでいつもの倍のアクセス数を頂いております。これは自らのブログが影響しているというより、柏井さんの本が出回ってきてますのでその検索ワードを入れると私のブログにたどり着くこともあるでしょうね。
火曜日にこんなメールがきました。
「柏井先生の本を購入しました。これは京都の人や食通の総意ですか?」
という渋いご質問です。正直私の周りはかなり同意している人は多いですが、一般的にみてどうなのかはこれからでしょうね。とお答えいたしました。特に気になっているのはグルメブロガー、飲食業の方々です。前向きにとらえるかどうかでも印象は変わっていくものですが、どうか先生の定義が日常化して定着することを願うばかりです。
さて、本日は「ドタキャン」について。
「グルメぎらい」には・・・
「ドタキャン問題」の問題。
というタイトルで紹介されていますが、この先生の解説が実はもっともわかりやすいものと思われます。皆さんがドタキャンと思っていることは実はドタキャンでない!という部分が面白いので是非お読みくださいね。それは置いておいて今日は一般的なドタキャン的案件をご紹介します。
予約があるのに来ない
あり得ないですね。京都グルメタクシーではかつてドタキャンはありませんでしたが、2時間前に急にお客様のお子様が具合悪くなり貸切もレストランもキャンセルがありますが、まあそれはドタバタしますが、想定内です。
高額の飲食店さんの悲鳴は聞こえます。
ある西洋料理店でおこった出来事。食べ歩き仲間とフルコースを頂いてましたが、人気あるお店だけに隣の2人席だけが空いてました。メインが終わった後、シェフに時間が遅いお客様ですかと尋ねたらこういう答えがかえってきました。
「時間になってもこられないので30分後ご連絡しました。」
電話先「あ、そうですか!」
「と言われてすぐ切られました」
その後、もう一度かけると呼び出し中で全くかからず。そのあとは電話も圏外になっていたそうです。当然高額のランチ2人分の食材は無駄になり損失は甚大ですね。そのシェフ曰く、天秤にかけているお客様もおられると。。。。。今回のは、この最初の言葉から推測できるに今回は忘れている感じがしますね。それかキャンセルをし忘れたのかもしれません。悪気はない可能性はあるのですが、それでも店側は損失を埋めることはできません。私はやったことはないですが、もし万が一そうなったら、やはりお店に行って謝るべきだと思うし、かかった食材は必ずお支払しないといけないと考えます。
ドタキャン、いかなる理由でも、やっぱりだめですよね。
圧倒的に善良な方々がお店を予約されているのですが、ごく一部の方がこういったドタキャンを繰り返すと思っています。知り合いの運転手のお客様でこんな方がおられたそうです。
当日お客様をランチにご案内して夕方にお別れされました。ディナーの予約を善意で代行して夜を迎えたら急遽お客様が目当ての店に空きが出て、5分前に運転手が予約した店をキャンセル。どうやらその本命にいかれたようでした。そのお店から運転手に断った理由がひどすぎて嘆きの連絡が電話で。
「別の店にいくのでキャンセルさせてください」
これを平然とあらかじめ予約したお店に伝えて、一方的に電話を切ったそうです。正直に言えばいいってものじゃない。かといってドタキャンも良くない。ところがこのお客様はおそらく、電車のチケットにように考えていたような感じがしますね。そんなひとにいくらドタキャンをしてはいけないと言っても暖簾に腕押し。結局この方はこれからもこういったキャンセルを平然としていくのでしょう。よろしくないです。
どうすればドタキャンがなくなるのか。ある親しくしているシェフがSNSで提案。「ドタキャン客のブラックリストを共有すべき」だと書き込みました。その記事のコメント欄を見るとものすごい量の書き込みがあり、なかば半分炎上状態になっていました。
同意する人と、二次被害を懸念する人、反対する人。二次被害はやはり誤って善意の人が登録されてしまったときや、リストが流出することなどが反対の理由です。前払い、引き落としもありますが、何か月も予約が取れないお店でも前払いはあまり聞いたことがないでdす。
今はなくなった祇園の人気店の店主は度々キャンセルが多いので、事前に予約の確認を電話されていました。ところが連絡がとれないお客様もあったわけですが、確認できない人ほどやはり当日には来ないことが多かったそうです。それでも確認できなくても席は用意されていたそうで。。。ほんと、やりきれないですね。
ドタキャンを防げる方法は、やはり一つの組織で管理することが得策でしょうね。ところがそういった情報網、予約システムはいまのところ名乗り出る会社があるかどうか。しかも、かかってきた電話で着信番号がでないこともある。。。どうにかして防ぎたいし、無責任なお客をどうにかしてほしいなあと思っています。
ところがこのドタキャンを利用した特異な案件もグルメぎらいにはあります。是非ご参考になさってくださいね!
グルメぎらい 柏井壽/著
2018年4月18日発売
定価(本体780円+税)ISBN 978-4-334-04349-0
光文社新書 判型:新書判ソフト
ただただ美味しいものを素直に食べることをグルメと呼ぶなら、きらいなはずがなく、僕はグルメ好きです。しかしそれをねじ曲げてしまって、ごく一部の富裕層の方たちや、食をビジネスとしかとらえられていない人たちだけをグルメと呼ぶなら、「きらいだ」というしかありません。 美味しいものを食べることと、グルメという言葉のあいだには、
おかしな距離ができてしまった。なぜそうなったのかを検証してみようと思います。
(グルメぎらい 「はじめ」より引用)
第1章 「グルメ自慢」ぎらい
第2章 モンスター化するシェフ
第3章 〈食〉を知らない困った客
第4章 どこかおかしい、グルメバブル
●著者紹介
柏井壽(かしわいひさし)
1952年京都府生まれ。1976年、大阪歯科大学卒業後、京都市北区に歯科医院を開業。生粋の京都人であり、かつ食通でもあることから京都案内本を多数執筆。テレビ番組や雑誌の京都特集でも監修役を務める。『日本百名宿』(光文社知恵の森文庫)、『京都人のいつものお昼』(淡交社)、『できる人の「京都」術』(朝日新書)、『京都の定番』(幻冬舎新書)、『二十四節気の京都』(PHP研究所)など著者多数。「鴨川食堂」シリーズ(小学館)や「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ(柏木圭一郎名義)など、小説家としても活動する。
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行けないことがわかったなら
まずは「ごめんなさい」
そこからお店とのつながりが
はじまるのだから。