先日、予約のない日の朝に一本の電話がなりました。良くご利用くださるお客様でご家族で京都のイベントのお手伝いをされているとのこと。旦那様だけ抜け出されて私と食事をご一緒にということでお誘いを頂きました。
つもる話も私のほうもありまして、気が付けば二軒目の「カフェデコラソン」さんでマダムが作ったおいしい南瓜のケーキを2人でお話ししながら頂きました。お客様とは。。。。当然一つの距離を置くべきであまりにも接しすぎると、失礼にもなりかねないと思われますが、気が付けば気ごころしれたお友達の様に親しくしていただいたり。時には家族ぐるみでお世話になったりと、お客様の領域を超えてしまうことがあります(笑)
わずか10分だけのお供だとしても、その後名刺の電話番号にかけてくださり観光配車になったり、テレビをご覧いただいて出演秘話をわいわい。気が付けば数十年お会いしているような親しみある会話があったりと、出会いは無限大にひろがっていくことがわかります。
私の家族の中でも私はちょっと変態的なところがあるのかもしれません(笑)。。。。はじめてお会いする人に緊張感がありません。大胆。礼儀知らず。向こう見ず。無礼。無神経?と言われても仕方ないのですが、はじめてお会いしたのにはじめて会ったと思わない性格があります。それがテレビやラジオで緊張しないので、役に立っていると言えばたっている。
長所と短所は、つかいよう。この仕事では不利であっても、他の仕事では有利になるのかもしれない。そう思ったのが一度タクシーを離れて、またタクシーにもどったとき。その性格に気が付いたわけです。人生の経験もそこそこすればタクシーというステージに相応するわけで24歳のときになったころとは雲泥の差。挫折もしなければいい味にはならないと感じました。
49歳となって、今は連日、観光で様々な方々とメールし合って楽しいお客様との会話を楽しんでいます。京都のフレンチ、どんなものがありますか?と言われたらリストを作成してご提案、その後手配して、当日がきます。お客様とあーだこうだと語り合って、気が付けば夕方。また岩間さん、今日の行けなかったところをまた連れて行ってください♪その店をメモして一日が終わります。
帰宅して、また明日の観光プランのご提案と、迫ってくるお客様のプランをこなしていって就寝。その繰り返しを楽しみとしてのやりとり。明日の顔見世送迎もシアターで食べるお弁当と朝ごはんをご提案。そして当日を迎えるわけです。
ある程度プランはたてます。お客様と相談しながら。そして当日お迎えしてそのプランをなぞるのか脱線するのかは私とお客様の対話で生まれます。時にはハプニング、時には思わぬ珍味が発見できたりとハラハラドキドキ。このすばらしさは永遠に続けばと思います。今日読売テレビの情報ten!で個人タクシーさんの引退記念の特集をやっておられました。
やはり、私もいずれは引退する。
でも、その時までは精一杯、グルメタクシーとして続けるつもりです。一人でも多くの方に京都の食のすばらしさをご堪能いただくまで。ブログでご覧の皆様ともいつかお会いできればと思っております。一期一会、明日も新たなお客様との旅立ちがはじまります!
皆様にとっての素敵な京都であるように。
年末お忙しいと思いますが、どうぞお体お大切になさってくださいませ。
京都グルメタクシー 岩間孝志