アンペイジ
京都府京都市伏見区中島樋ノ上町56
12:00 〜 13:30(最終入店)
18:00 〜 20:30(最終入店)
定休日毎週月・火曜日(臨時休業有り)
(075) 621 2288 予約受付時間 10:00〜22:00
現在、昼夜共に完全予約制
現在は5000円からです。@2017年
3,750 円(税別) 7,750 円(税別)
http://anpeiji.com/
近所のガソリンスタンドの店長が幼馴染でかつてここにあった「えんまん」には伺ったものでした。そのハンバーグのカジュアルなお店は安平次シェフのお父さまのお店だったそうです。スタイリッシュな外観は国道幹線の風景のなかで一気に噂になり、地元伏見の私にとっても非常に興味深いものとなりました。
定休日は週二日。それと不定休もあります。あと昼・夜共に完全予約制です。そのあたりも一度詳細聞かれてもいいでしょうね。
5台ぐらい。。。そのぐらい停まれます(^^)
エントランスもしっかりとられていて、車いすも申し分ありません。
見事です。実際は明るいのですが、この日は日差しが強く逆光で暗くうつっています。この日はもう一組いましたが、明日は満席。まだダメもとでかけても空いていることがあるそうです。しかしこの空間の贅沢さは京都市内でも屈指です。となりの国道一号線の音はわずかに聞こえますが、ほぼ感じないぐらい静寂感もあります。キッチンの広さも特筆もので、そこにシェフとスーシェフのみ。環境の良さはお皿の上にも表れます。
ワインリストも的確にチョイスしてあり、このお店に必要な要素のワインはしっかり紹介されています。
★3750円のコース
柑橘系の飲み物が充実。私はこのリストの微発泡を頂きました。爽快なフレイバーの飲み物です。
「ブーケ」
ベジップス?を思わせる料理ですが、さらに洗練されたフォルム。薄味で塩気に頼らず素材そのものが乾燥されただけでうまみは十分残っています。はじめてのお皿にふさわしい一皿。
「トマト飴」
ミニトマトを水あめで固めたもの。リンゴあめじゃない?フランス料理ででてきそうにないアレンジですが、そういえば安平次シェフはラビオグラフィの滝本シェフのもとで働かれたとききます。そうなると流れはなんとなく♪お皿との一体感がすばらしいですね!
「菜園」
高掛農園(広島)の良質野菜をおもに。赤いのはパプリカソース。これもはじめてのソースで、香辛料のなかでも独特の風味をもった味と新鮮野菜があいます。
そして、ここもポイントです。パン=中川小麦店 この立地で下鴨の名店が登場します。小麦粉の天才的なパン屋さんですがそれが希少性と相まってありがたく感じます。たしか中川小麦店のパンをレストランで食べたことははじめて。
「柳の舞(北海道産)黒オリーブ カリフラワー」
オリーブのソースがかなり濃厚。めばるの淡白さが補われています。あっさりカリフラワー。魚の表面の塩気が絶品。パリッとなかはもちっとジューシー♪
「イベリコ豚ベジョータ背肉 紅はるか 菊芋」
ロゼの美しさ 赤ワインのソース 芋類の歯ごたえ、そして紅はるかのピューレが異彩をはなっていました。
いい焼目、火入れが見事ですね。ソースとの相性もばっちりです。
「ヤウールカルダモン グラスバナヌ」
カルダモンの上品な香り、ヨーグルトとゼラチンで固めたベース バナナのグラス 白ブドウのゼリー キウイ、苺のフルーツもおいしくいただけました。芸術的。泡の道程も見事に決まっています。
シェフ経歴★ 公式サイトより
2003Restaurant Cache Cache(京都)
2005La Cabro d'Or(Les Baux de Provence)
2006HOTEL & RESTAURANT MICHEL CHABRAN(Pont-De-L'Isère)
2008Eprouver Ishikawa(亀岡)研修
2009La Table de thierry(京都)
2010Maison Decoret(Vichy)
2013La Biographie...(京都)
Anpeii Masashiさんの料理はこれまでの経験の上でのシェフの解釈がはいっているように思います。カシュカシュという、フランス料理を手軽に楽しめるお店の先駆け的なお店での経験、そしてフランス、さらに滝本さんの料理で出会われたことも大きいでしょうね。さらに地元の人気店「えんまん」の血統は間違いなく作品に注ぎ込まれているものと思います。
ひとつひとつ丁寧に、でも堅苦しくなく楽しませる姿勢。伏見区はお世辞でも西洋料理店が多いとは言えず、むしろチェーン店がひしめき合っている国道で展開されています。鉄道の駅もないので歩きだと難儀なことだと思いますが、駐車場がほぼテーブルごとに完備されているわけですから、十分カバーできるものと思いますし、逆に中心部にはない魅力が必ずあると思います。
昼と夜の値段が同じ。そのこともシェフの方向性を感じることになりますね。サービスは女性スタッフが数人。まだ食材の細々とした部分は(質問攻めすいませんでした)確認は随時シェフに聞かれて誠実性があり、次回の訪問ではさらに熟成されたサービスになることでしょうね。最高の空間、楽しませる要素はふんだんに盛り込まれています。西洋料理の伏見の担い手、将来の選りすぐりの名店、輝きだしたことは確かです。一度ドライブの途中に伺ってみてはいかがでしょうか。