カ・デル・ヴィアーレ
075-812-2366
京都府京都市中京区西ノ京千本三条西入ル北側
[火~日]11:30~14:30(L.O14:00)
18:00~22:00(L.O21:30)
定休日月曜
http://www.watanabechef.com/
「クチーナ・イル・ヴィアーレ(御池堀川)
凄いお店!塩・オリーブ主体のニンニク抜き!
この店は京都のイタリア感を変えるのかも!!」
(2000年頃の書き込み)
まだお店がクチーナ~と呼ばれていたころ
二条通りに店が一店舗だったのでして。。。
当時は「京都口コミ食べ歩き情報」という
サイトで評価をしていてそのときに履歴に
書いたコメントがこれです。
料理長の渡辺武将シェフにお会いするのは
かなりしばらくぶり。。。当然私は知っていますが
シェフは旧店舗に通っていた私を知るはずありません(笑)
ただ存在自体はご存知のようでして。。。ほっ(笑)
とにかく懐かしい。。。。そう思いました♪
この日はお客様が私が今行きたいお店は?
と聞かれこちらをご紹介したのですが、欲出して
同席させてもらいました。もちろん自腹です。
観光の予定も後半あるので出るのが早い2000円の
パスタAコースでお願いいたしました。
パスタコースは
前菜 パスタ デザート 珈琲 という流れです。
選択制パスタ
①アサリ&フレッシュトマトのスパゲッティーニ
ハーブ風味で(オリーブオイルベース)
②春キャベツのスパゲッティーニ
フレッシュペコリーノチーズ風味で)
③コンキリエ アマトリチァーナソースあえ
(トマトソースベース)
どれも興味深いのでおすすめは?と
きいたら強いていうなら2番と。。。。
②と③でシェアさせてもらうことになりました。
私はジンジャーエール
お客様はワインを(^^)
前菜 水牛チーズ ツナとキャベツのペースト パルマ産生ハム ミラノ産サラミ
まず季節の野菜の火入れといいましょうか。中には浸透圧で
柔らかくしただけのものがあるかもしれませんね。全体的な
野菜が歯ごたえ残してしっかり調理してあります。
驚きはキャベツのペースト。これがけっこう爽やかで奇抜。
ツナのペーストは野菜の味をうまく引き立たせますね。アクセント。
そしてイタリア産のハムやサラミもカラフルでワイルドな
塩気があります。量も多いので十分楽しめますね。
フォカッチャとオレンジ風味のオリーブオイル
おいしいです。イタリアの粉と塩で作られています。
柔らかく、そしてそとはソフトにかりっとしていて且つ
中はソフトにもっちりとしています。
オレンジ風味のオリーブは香りもいいですね。
フォカッチャの水分の吸い上げもすごいです♪
シェフ自らフレッシュペコリーノチーズをかけまくり。。。。
春キャベツのスパゲッティーニ
フレッシュペコリーノチーズ風味で)
目の前でシェフが削りまくり(笑)、削りたてはかなりの贅沢。
しかも温度に弱いのでさっといただくのがいいでしょうね。
キャベツのうまみとチーズの濃厚さが同時に感じ取れますね。
ニンニクがないのですがチーズの持ち味がストレート
これはなかなかいい。
何よりヴィジュアルがいいですね(^^)
コンキリエ アマトリチァーナソースあえ
(トマトソースベース)
先ほどの対照的なメニューをスタッフに選んで
頂きました。当然ニンニクの味の欠片もない(笑)
トマトそのもの、松の実上品に。ソースの味だけで
勝負というすごさ。ソースは爽やかといいますか。。
絶対もたれないぐらい軽いのです。
フランス料理だと クーリドトマト ですよね。
コンキリエの特異な形がソースを掬い取ってくれます。
デザートがものすごいことになっています。
一見普通においしそうなデザートですが。。。。。
手前はマスカルポーネ率多いティラミス(^^)
そして左奥がオリーブオイルのジェラート♪
ほのかな油の味といいましょうか。確かにオリーブです。
さらにオリーブオイルを加えたチョコレートケーキ
本来ならバター使うのがあたりまえですが、なんとオリーブオイル。
チョコの風味とサクサク感がたまりません。
簡単にいえば 強烈にチョコ風味。でも軽さ全開。
これはなかなかの構成です。量もおおいですしね♪
あんまり見たことない瓶ですが、
これをシェフからひと匙もらいました。
はじめ苦い。でもそのあとすっとジュースのように
流れていきます。
イタリアでは地方によってはオリーブオイルを飲む習慣もあると
ききます。これはまさにそれ。
渡辺シェフは 通常は「エクストラ」しか使いません。
と断言されます。なるほど♪
2時前に入ったのですが、同時に入ったお客様
もいて、大盛況ですね。当日電話したら満席なのですが
ご連絡しましょうか?という助け舟もすぐご返事いただき
途中連絡頂いて1階席でとまた要望を伝えてもなんなく
導いてもらいました。シェフの奥様でもあるマダムがしっかり
対応して頂きました。人気店なのにまったくその印象を
受けないような誠実さもうれしいです。
幼児連れのお客様もおられたのですが、隣の席の方が
お相手されたりして終始和やか。息子さんもスタッフに
おられるのでそのアットホームな雰囲気もいいですね。
それとは対照的に料理は攻撃的で非常に緊張感が
あります。いい意味でこのギャップはありがたいですね。
「かわらないおいしさ」
と書きましたが、ニンニクを極力使わないようにして
北イタリア料理を目指しているとおっしゃってました。
それをカバーするように、巧みに塩とオリーブオイルを
多用してそれ以上の物を作り上げる力が大きいと
感じます。
胡椒もなんとなく控えめ。でもシェフに言うと必要な
料理なら使うこともあるし、唐辛子も極力使わない
ですが、その料理の材料として不可欠なものなら
利用しますよと。。。柔軟な言葉も聞きました。
今回訪問してもっとも際立ったのが
「イタリア産の充実」生ハムやサラミ、オリーブオイル
に至るまでオールイタリアンにする傾向があります。
それはやはり
発祥の地への敬意
だと思います。そう思うことが低価格の2000円の
ランチでも感じ取ることができます。値段でなくどの
料理にも渡辺シェフの個性を注ぎ込みたいと
思っておられるのでしょうね。
かわらない部分。進化した部分。それでも
本質は変わらないのがこのお店。
昨今新しいお店が次々できてきていますが
いまでこそニンニクを効かせないお店が多く
できてきていますが、そのまだ浸透していない
ころのパイオニア。当時はいろいろ議論があった
と思います。イタリアの土地でも南から
北までいろいろな料理がありますね。
シェフのこれからの進化する部分も
期待して、かつて行かれた方も
昔通ったお店にいかれるのも面白い
かもしれませんね。
追伸、テイクアウトもあります♪