Méchant Loup (メシャン・ルー)
075-212-2012
京都府京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町55
12:00~15:00 (L.O.14:00)
18:00~23:00 (L.O.20:30)
定休日水曜日、第2第4木曜日
http://www.mechantloup.com/
「新しさと古さの間に私達はいます」
そう公式サイトにかいてあります。
寺町二条界隈はもっともその言葉が
強調される地域でもあるでしょうね。
このお店以前から気になっていたのですが
ランチが前日予約なのでなかなか
踏ん切りがつかず、電話しても満席
の日があったりで予約できず。。。
グルメタクシーのお客様が、注目している
お店にしてくださいとおっしゃり。。。
気が付けば座っていました(笑)
もちろん自腹参加です♪
今月のコース 5500円(消費税別、サービス5%別)
①フルムダンベール
ブリオッシュ生地に高貴なチーズの香りがします。
②ズワイガニ レチュファルシ
フランスキャベツでズワイガニを包んでいます。
③オリーブのマリネ
④サーモン じゃが芋タルトレット
黒いお皿がさらに野菜の色を際立たせます。
ここにフレイバーが強く、かといって嫌味のない
風味。水分をそれぞれ含んでいて理想的な
オードブルに仕上がっています。
特にこのなかで印象的だったのが、サーモン
でしょうか。香ばしさとじゃがいものうまみが
凝縮された逸品でした。
まるで枯山水♪
カリフラワー
とだけメニューにあります。ほぼ全部がカリフラワーが
かかわっていて、先ほどの鮮明な感じから
一挙に白無垢のようないでたち。
ウニの上にカリフラワーのムース そして
ドライカリフラワー花が色濃く、そしてスライスした
生のカリフラワーが飾られています。
滑らか、そしてカリフラワーのほのかな香りが
優しいですね。
とにかく白い。黒から白へ。
季節野菜のコンプレッション 九条葱のピストゥー
今回同時に頂いた資料によると23種類だそうです。
牛蒡 栗南京 ズッキーニ キャベツ 里芋
ポワロー 人参 ブラウンえのき茸 菜の花
不断草 赤パプリカ 菊菜 えんどうの芽
グリーンアスパラガス 小松菜 カリフラワー
ブロッコリー さやいんげん オクラ ヤングコーン
大葉 九条葱 穂紫蘇
23種類は見事です。断面も美しく食感が
見事に統一されていますね。さくっとしていて
なおかつ食べやすい。極限の塩加減と
いいましょうか。ほとんど野菜のうまみに
頼っている感じです。繊細。
皿底には九条葱のジェノベーゼのような。。。
すっきりしていますね。健康にもよさそうな
一皿です。
レーズンパン
甘系。。。奇抜ですね。全体的な塩加減が
おさえてあるのでそれほどパンが必要と
思わないので、不思議におかわりしてなかった記憶が。。
トピナンブール
菊芋のスープ 鴨のブイヨン フォアグラのポワレ 黒トリュフ
なかなか豪華です。ランチでフォアグラ+黒トリュフですので。。。
滑らかなスープとフォアグラあいますね。風味も最高潮。
真鱈 雲子 聖護院蕪プランタード 黄金蕪
タラのポワレ 塩鱈のピューレが敷き詰めてあり、イタリア産黄金かぶらは
はじめて食べる食材です。蕪の葉っぱがおもしろいですね。
丹波鹿アンクルート 蝦夷鹿 芽キャベツ 根セロリ
丹波鹿をハンバーグのようにパイ包みにしたものですが、生地が
しっかりうまみを閉じ込めています。また蝦夷鹿のモモ肉も見事な
ロゼ。ジビエ的な領域ですが臭みなくそれでいて味がしっかりしています。
根セロリと芽キャベツ、そしてひめりんごのローストでしょうか。
お肉料理が二品ありますが、その合間の架け橋的な存在。
ソースの鹿肉の風味がたっぷり入っています。
サービスディレクターの桑野さんの説明が
あまりにもおいしい説明で♪。。。
その気になりました(笑)
走り書きで正確ではないですが
ブルー パルミジャーノ シェーブル
モンドー?(秋にしか入荷しない)
そして、あんのう芋(種子島)のスライス
などなど。。。
どれも非常に状態がよかったです。
広島県産檸檬
この題名が面白いですね♪
レモンシャーベット
どうやってつくるんですか!\(^o^)/
パリブレスト
しっかり自転車の車輪になっております♪
バタークリーム アーモンド プラリネ・・・
ちょっと材料これであってるか。。。。
自分で書いた字がわからない(笑)
佐々木さんの蜜柑
和歌山みかんを使用されています。爽やか!
コーヒーももちろんおいしかったです。
「いじわる おおかみ」
メシャンルーを直訳するとそうなるのです。。。。
いわれ、、、聞いたのですがもう一度聞き直します(笑)
ちなみに全然いじわるじゃなかったです。
料理においての印象は、がっつりでもなくかといって
おとなしいわけでもなく、その真ん中。ちょうどいいと
いうことです。ヌーベルでもなくクラシカルでもなく。。。。
筋のとおったコースといいましょうか♪
とにかくコースが進むにつれて期待感が
たかまりますし、こうあるべきという料理が
期待値に達するわかりやすさ。
それと、料理をみていくうちに、料理行程
の積み重ねで構成されている作品が多いと
いうことですね。
パリブレストがデザートのオチというのも
逆に際立ちます。古い部分をしっかり踏まえて
カリフラワーのような斬新なヌーベルが存在
する。バランスの究極。
シェフは長野浩丈さん
今というとき、瞬間を大切にされるシェフ。
ちょうど自動扉の調理場から時々作業が
伺えましたが、実直で誠実な動き。
静かな作業をされているのですが、お皿の
上では豪快さもひかります。
同じペースで料理を作られます。
それによるキッチンの統制力もあります♪
そしてランチでもディナー並みの落ち着き感
そして桑野ディレクターの料理のカルテを
読んているかのような詳細説明。かくのが
追いつかないぐらい、分かりやすいたとえや
具材の説明がしっかりされます。
もう一人の女性のサポートもすばらしく、
男性サービスとは違う魅力でディレクターと
シェフをささえておられます。そして
お客さんとの会話を盛り立てる返答も
なかなか渋い♪
お皿の上げ下げ、パンの追加。そして
基礎はしっかりおさえられて、スマートな
流れが存在しますね。
専門のパティシエ
西尾萌美さん
デザートの説明はパティシエ。
これも素敵な演出です。ひとつのアクセント
になるし、おそらくメシャンルーはその料理と
デザートの世界を一呼吸おいてもらうために
されているかもしれません。素敵な
サービスだと思います。
パッケージという言葉が食べ終わって思い浮かびました。
スタッフは女性であったり男性であったりしますが
おなじ統一感があって、非常に安心して食べることに
集中できる環境を作ってくれます。あえて照明を
ディナー的にそろえて雰囲気作りされていますね。
このお店は予約が前日までとなっていますが、その日は
満席で常連さんも多いと感じました。
ほんといい店です♪
またぜひ伺いたいです!(^^)