★★ 水田玉雲堂 (みずたぎょくうんどう)
075-441-2605
京都府京都市上京区上御霊前町394
9:00~18:00
定休日日曜・祝日
http://gyokuundo.com/
遠く清和天皇の貞観五年(863)、疫病天下に流行し、これに斃れる者幾千の多きに達せり、天皇いたく御心を悩ませ給ひ、その年の五月二十日神泉苑に於いて御霊会を執行あらせらる。
その時一種の煎餅を創製し、神前に奉納してこれを疫病除けの「唐板煎餅」と名づけ、ひろく庶民に授与せられ、その身の安全をはからしめ給へり。
グルメタクシー観光でもよく利用させてもらう水田玉雲堂さん。上記はその購入時に頼めばもらえる由緒です。とにかく歴史が凄いわけで、清和天皇時代にさかのぼるという気の遠くなるようなお菓子で、その説明にもある通り、日本最古のお菓子とも書いてあります。
現在のお店ですが、もとは御霊神社の中の茶店がはじまりで、応仁の乱後ということらしく、当時唐板煎餅の製法を会得され再興をはかったそうです。この御霊神社のあたりが「応仁の乱勃発の地」らしいことからもそれまでは一度絶えたということはわかりますね。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/wagashi/w-17.html
私がよく参考にさせてもらう「和菓子にみる京」にはかなり詳しく解説されていますのでご参考に。
味は大昔のお菓子ということを思わせないぐらい美味しく、そしてシンプル。一枚一枚焼きあがりの模様が違うのも面白いですね。シンプルな感じはするのですが、しかし奥深く複雑な風味が歴史を感じさせます。練り物的な重さもありますが、かなり薄いだけに食べやすい。菱屋のうすばねとすこし共通点もあるような気もします。
それにしても歴史のすごさ。感じますね。
完成されたお菓子はいつの時代でも美味しい。
一枚一枚大切に食べたい逸品です。
このお店に寄った後お客様と上御霊神社を散策していると興味深いものを見つけました。
清明心の像
立札にすべては書かれていますが、簡単に言えば、「人の命は何ものにも変えられない」ということなのでしょうね。場所が場所だけにお客様といろいろご意見を出しあい楽しませてもらいました。京都には様々な戦いがありましたが、この地はその京都で最も影響のあった戦いの場所。それを考えながら古代のお菓子を食べる。
舌で歴史を感じる。
京都グルメタクシーはこのような流れの観光もさせてもらってます。昨日のお客様は関東圏のお客様でいろいろなグルメな話題、京都の歴史などの話で6時間楽しんで頂きました。単に良質なランチをご紹介するだけでなくお会いしてから、甘味やお漬物、佃煮、そして名所旧跡を訪ねます。臨機応変、そしてその方のご希望に応じて様々なお店をご紹介いたします。
素敵な街 京都で食を是非お楽しみください。
月曜日のグルメタクシーのお客様で、一旦紅葉をからめた観光が終了いたします。観光自体は14日まで連続してご予約頂いておりますが、それ以降は多少空いておりますのでぜひお問い合わせくださいませ。今年の秋はほんとうに多くの方にお会いできて美味しいお話をたくさん聞かせてもらいました。これからも「京都グルメタクシー」は育児もしておりますが(笑)、精一杯皆様からご指名頂くかぎり頑張りますので是非ご用命くださいませ!
いつか皆様とお会いできる日を楽しみにしております♪
めっきり寒くなってきましたね。
どうぞお体ご自愛くださいませ。
(追)特にここ2日間、問い合わせのメールが9件、すでに確定が4件観光予約を頂いております♪1月も前半は半分程度埋まっております。ほんとうにありがとうございます。