★★イル デンテ ディ レオーネ IL DENTE DI LEONE
京都市上京区河原町通丸太町上ル出水町274
075-223-3911
不定休 このあたり情報変わるかも。。
14:30~ (先日変更されました)
すべてが一新したような素敵な空間。
私のサイトを長らくご覧頂いてる方なら元ビベロンのシェフ、関さんはご存じでしょう。私が初めてシェフの料理に出会ったのが
2011年9月のこと。当時は関谷江里さんが毎週のように訪問され宣伝記事を書かれていたので、、京都のグルメを愛する人の中には違和感をおぼえたひとも少なくなかったと思います。
それはシェフが望んだのか、いやそうでないと思いたい。
それは当事者同士しかわかりませんが、とにかく当時の記事を見ているとすさまじいものを感じました。「ビベロン 関谷」で検索されるとわかります。私が伺ったときは残念ながらビベロンは評価外。というより量が少ないのが主な印象だったのですが。。。ほかにも。当時の記事は身内の方から影響があるので、できれば削除という要望があったので画像だけ残しました。
そして不思議な伝説を背負ったビベロンが閉店。月日が流れて。。。あたらしく開店。しかしいつになっても関谷さんが訪問される気配がありません。待てど暮らせど。。あれだけ応援していたシェフに全くOPENの紹介もされない。どうなっているのか今回いい機会なので伺うことにしました。
ところがビベロン時代の面影がいい意味で全くないのです。
☆☆☆ ちなみにオードブル4品は一皿で提供。あとのパスタは全部3等分していただきました。ですからパスタ系は一人分を1/3にしていただいたポーションです。
★☆ゆで卵 アンチョビ 400円
シンプルな料理に見えますが、非常にあいます。半熟の卵黄はある意味濃厚なものとなりますが、アンチョビのアクセントが相乗しておつまみにぴったり。
★★サーモンペースト クロスティニ 500円
サクサクのバゲットにクリーム状のサーモン。レッドペッパーが効いてますね。不思議に塩は効いてませんが自然の鮭の塩気が手伝って淡い味付けになっています。オードブルとして申し分ないです。
★☆カプレーゼ ハーフ (1/2) 800円
モッツァレラ、トマト、バジル 至ってシンプルですがバランスがいいです。オリーブと塩コショウの量が理想的。料理テクニックは要らないですが、仕入れのレベルがわかります。美味い(笑)
★★★ 自家製ベーコン トレヴィスサラダ 1200円
オードブルの4品目の中では一番素晴らしい出来でした。トレヴィスを生で、クルミとチーズそして自家製ベーコンのジュ(旨味たっぷり)が混ざって絶妙なセンスを感じました。当然歯ごたえもいいです。脂っぽいベーコンを少々苦いトレヴィスがカバー。もう一度頼もうかと思ったぐらい♪
★★☆ パン 無料
内容は聞いていないがハード系とフォカッチャ。フォカッチャは追加の時に出てきてハード系は出ません。ただこれサービスなのです。近頃パン代をとるお店が増えてきていますが、ここは追加も伝票には入りません。サーブについてまた後程くわしく書きますが、マダムの給仕は完璧でした。
◎ ここからは1人前を無理言って三等分にしていただいたアラカルトです。
★☆ウニパスタ 2000円
かなり雲丹が入っています(笑)乾麺だと思いますが塩気も十分つけてあります。雲丹の量的なものに贅沢さを感じますね。値段は少々お高い。
★★☆ タヤリントマト?フェットチーネ 1600円
実はメモをとったものを紛失。。。。たしかトマトの名前だったような?非常に細い平麺をトマト風味で仕上げてあります。トマトのうまみがしっかりでていて潤いがあり、さらに細麺ですからまとわりつきやすく一体感があります。気持ち硬めでもよかったかも。
★★★ 白いんげん煮込み ショートパスタ 1600円
これが最高です!3品のなかで一番オリジナルな感じがしました。とろみがあるソースに豆の風味がしっかり効いていてショートパスタがばっちりあっています。こちらの硬さは理想的。バターなのかな??動物性のうまみを感じたのですが、確認していないので。。。。それにしても美味しい(笑)
◎これからメインになりますが、ここからは通常の一人前で提供していただきました。
★★★ 自家製ソーセージ パプリカ コモモ 900円
こももというものを始めて食べました。オリーブでもない(笑) 自家製ソーセージ!強烈な粗挽きでワイルド。非常に美味しいです。肉のうまさが凝縮していますね。900円。。CPもいいと感じます。
★☆ 短角牛のステーキ 300G 3900円
ウーン、、、肉質はちょっと値段からするともう少しいいのを。。若干CPは低いですね。脂身も多く硬い。塩コショウで味付けですが、ハーブをもうすこしほしかったでしょうか。レモンは必要でした。ラペもしっかり味付けされていて独立して食べられます。
★★ トルティーノ (名前こんなのだったか?) 800円 コーヒー400円
フォンダンショコラのビックバージョンといいましょうか。チョコレートがふんだんに使ってあってとどめにバニラアイス。大盛りだけでなくこの組み合わせは最高ですね。コーヒー美味しかったです。
同席の方が食されたデザート パンナコッタ600円 いちごのタルト600円
料理ほんとうに美味しかったです。関シェフがたどった、ニーノ、ビベロン、今回のお店すべてを食された同席者も満足していました。私もビベロンとは全く違う流れを感じていましたね。何かが吹っ切れたという感じに見えるのですが、そう感じるのは私だけかもしれません。それぐらい素敵な時間でした。
内装はどこかのブログで読んだのですが「ベルクール」を参考にしているのだとか。確かにそのような部分もありますね。木目に白壁で私としては南仏の流れを感じてしまいました♪河原町に面しているだけに車の通過音があって最初は開放的に窓全開でしたが、少々気になったので閉めてもらったら全く車の音が聞こえなくなりました。この日は満席で後から常連らしきグループが奥の席を埋めていきました。
この席は外から丸見えだし、たしかに騒音はダイレクトに。それも好みかなあ。。(笑)まあ一見さんですから仕方ないですね。
サービスは主にマダムである奥様、時々シェフでしょうか。弟さんもおられますが、料理はほぼ関さんがされています。マダムは非常に親切で料理に集中できる空間をつくってくれます。ひざ掛けや窓のこと、そして料理についての質問もベストアンサーで答えてくれますね。なにより笑顔が素敵です。シェフをしっかり支えておられますね。
以上のようにビベロン時代とは違う印象を受けたので、今回大幅に評価を変えました。特にパスタは非常においしいですね。ビベロン時代はスタッフも多かったのでご自身というより組織的な流れで何らかの制限があったのかもしれません。今のお店は非常にのびのびとされていますし、シェフの誠実さとマダムの雰囲気作り、弟さんのサポートはきっとさらなる開花期をつくるでしょうね。また行きたくなるお店に違いないです。皆さんも是非!
(追)ちなみにこのお店ですが会計表にしっかり
一品あたりの値段をおしえてくれます。しかも
サービス料はなく、消費税もすでに含まれています♪
この記事を見て後発隊がすでに2組おります。
シェフのお力を存分に素敵な料理に♪
期待しております!