★★★フィオリスカ
TEL 075-212-9270
京都府京都市中京区高倉二条下ル瓦町545 アビリティ高倉 1F
営業時間 12:00~14:00 18:00~21:30
定休日 火曜日
http://www.fiorisca.com
http://archette.exblog.jp/17508856
前回の訪問からしばらくしてまた行きたくなりました。徐々にその真価が評価されていってますね。繊細かつコンセプトの直進性はいまや不動のポジションになりつつあります。
★★★ランチコース 2000円
★★新じゃがいものポタージュ
定番的なポタージュです。いつものように少量で濃厚なものですね。目が覚めるようなジャガイモの風味。繊維をまるごと入れたような濃度の濃いスープ。フランス料理のムースリンヌと呼ぶべきかもしれない。
★★★真中 フォカッチャ+生ハム 時計回りで・・穴子+バルサミコ イタリア風オムレツ 白玉ねぎオーブン焼き アオサのフリット 胸肉+マヨ 豚のテリーヌ
バリエーション豊富です。このなかでも特によかったのがテリーヌとフリット それ以外のも特徴がはっきり出ていて香りもいいですね。毎回色々なオードブルがでてきます♪
★★☆タリオリーニ 長崎産鯛 ブロッコリーボッタルカ
ボッタルカがアクセントになっています。麺は結構かためで歯ごたえ重視ですね。潤いがあり最小限度の水分で特徴づけています。
★★パン クルミが入ってるかな?聞いてないですがプレーンではないですね。いつも少量なのですが、ちゃんと何度もパンの伺いをされます♪
★★★イチゴのリゾット ゴルゴンゾーラのソース
これなんですよね~。説明聞いて???みたいな感じだったのですが、革命的な取り合わせかもしれないです。ゴルゴンゾーラの重さを粗挽きの胡椒が吹き飛ばす。。。(笑)奇抜なものがでてきましたね。フィオリスカのいいところはコースの中に必ずオリジナルな作品が埋まっています♪
★★★ガトーショコラ 黒糖のジェラート バナナプリン
ジェラートは初体験かもしれないですね。黒糖が効いています(笑) プリンもバナナの風味とキャラメリゼされた香りが食べるとたちこめます。
★★2000円のコースで気持ちのお菓子が珈琲の足元に。少しのことですが大きな効果があると思います。
渡部シェフの料理哲学はここにあると思います。本日のランチで使う香辛料や具材しかテーブルに置いていないのです。棚もなければつるしたものもない。ランチはある意味時間との勝負かもしれません。そのなかで機能的に美しく提供しなければならない。そのためにはこの設定、ポジションが一番いいのでしょうね。カウンターは磨かれ、調理台はキンキンに清掃されている。こぼれたもの、粉などが一切落ちていない。鍋を動かす音も最小限度。洗い場でもお皿の洗う音もしない。静寂のなかで繰り広げられる。
だから美味しい作品が生まれる。
調理場が整頓されているから料理も
確実なものが生まれる。
でもこれだけじゃない。シェフは背中でゲストの要望を聞いている。そして時には答えを教えてくれる。物腰のいい素敵な空気で作業をされている。気が付けば次の料理がでている。シェフがフィガロを辞めたときからこのフィオレスカまでしばらくの時間がかかった。その時間は理想的な空間を探すためだともお聞きした。いまのフィオリスカは恐らく渡部シェフにとってのもっとも理想的な場所なのだろう。
この空間で美味しい時間を過ごす人が
益々増えている。
繊細イタリアン。
おそらく2つとない貴重な空間である。