★★★カントリーテーブル パラディゾ
TEL 0740-38-2053
滋賀県高島市朽木栃生318-1
朽木栃生バス停(武奈ケ岳下山道最寄り)から徒歩2分
[火~金]11:30~20:00
[土・日・祝]11:00~20:00*昼休みはございません。
定休日 月曜(祝日の場合は翌日休)
「山奥でなかったら行列ができる最高クラスのイタリアン」
料理 ★★★★★
サービス ★★★☆
空間・センス ★★★★
総合的満足度 ★★★★★
◎5つ星が満点
朽木にすばらしいお店がある。と湖西方面にお送りしたお客様から情報を頂きました。あれから十数年・・・・時がたち、なんと市内に支店ができたので行ってみました。激ウマ、当時の
ブログにも記載されていますがお店自体の紹介部分が一行だけ。。。そうなんです。このあと閉店されて結局ご主人はもとの朽木にもどられました。当時のボロネーゼのおいしさは忘れることができませんでした。
さて前おきはこれぐらいに。。。。
かなりの山奥です。比良山荘はご存知かもしれませんが、それをさらに10分ほど奥に行った朽木という地域です。京都駅ならかるく1時間30分はかかりますね。そこに登場したのが一見山小屋ロッジ風の小柄なお店。玄関に大きな人形さんがたっているので、近寄れば独特の雰囲気が伝わってきます。
ん??これはすごいメニュー。。。。山奥の単なるイタリアンではない(汗)香草とチーズ、そしてトマト、ジビエ的。大都会のど真ん中のイタリアンでもここまでのメニューはあるかどうか。かなりの期待感が生まれますね。
今回はこの為だけの「京都グルメタクシー」をチャーターしていただいたのですが、お客様の条件が下記です。
「普段都会で食べ慣れているので、今回は山奥か遠いところでゆっくり食べたい。」
「観光は普段お願いしているが今回は美味しいものだけに特化してもいい」
「グルメタクシーの今注目しているところで未訪でも結構」
「料理の説明もしてほしい」
とのことでこれは例外ですが同席させていただくこととなりました。(通常はお客様と同席することはないのでご安心くださいませ。)まさに「美味しいものだけに特化」はグルメタクシーの腕の見せ所といいましょうか。今回選ばせてもらったのがこの「楽園」だったのです(笑)4人で伺ってできるだけ全部のメニューを食べてみようということになりまして下記の組み合わせになりました。
本日のランチ2人分+定番ランチ2人分+チーズホンデュ2人分
この組み合わせはかなりの量です(笑)でもこのあと残すどころか大変な展開になりましたね。料理は全員で食べるようシェアしやすいように提供していただきました。ではひとつひとつ解説していきます。
★★★天然真鯛の骨からとったスープ
いきなりすごいのがでてきました。白いのはじゃがいもなのですが、なんとスープだけが真鯛の味が付いています。身がない。。。。(笑)奇想天外ですね♪すっきりして野菜のうまみが透明なのに凝縮されてますね~。
★★★朽木産イノシシの生ハム
甘味と酸味がたっぷりあるトマトにパルメジャーノとパセリがトッピング。味付けはあっさり塩コショウだけのような感じですね。一口大の大きさがちょうどよく口の中で広がります~。一人ひとつなのがくやしい(笑)
★★オードブル盛り合わせ
蛸、鯛、種ありオリーブ ペンネ 黒豆の乾燥したラタトュイユのような。。。
正統派というべきオードブルが出てきましたが、どれも非常に丁寧に作ってありワインもすすみますね(私は飲んでないです)調理技術の広さもこの作品でうかがえます。
★★アーリオオーリオ エ ペペロンチーノ
乳化、唐辛子のスパイスが効いてますね!にんにくも丸ごと入っていますね~。塩加減、ゆで加減もばっちり。一人料理人だから乾麺だということになりそうだけど、これで十分だと思います!
★★★ ポモドーロ
これです!別当町にあったころ食べたのは!激ウマ。。。トマトの酸味、そしてバジルの風味。すっぱくて甘い。オリーブオイルのいい香りもしますね。乳化と水分の状態も理想的です。もちろん乾麺のゆで加減もアルデンテです。
★★★★ マルゲリータ (ボッカデルビーノ以来の四つ星です!)
なんですかこの具の多さ。トマトもバジルも埋まってます(笑)チーズがさらに薄味で嫌味っぽくない。滋賀のお得意先もこのピザだけは食べるようにお聞きしました。生地が激薄で、いわゆるピザ屋がもってくるクリスプなんかはまだ分厚いって思ってしまいます。贅沢な逸品ですよこれ。四つ星、2000年からはじめた食べ歩きサイトでやっと2つ目に認定!これだけにここに来てもいいと思いますよ(笑)
でね。このあたりで私の腹10分は通り過ぎました。みなさんも同意見ですが、「食べれる!」と絶叫。。もう限界にきているのにまだ行きます。。。
★★★チーズホンデュ
これはアラカルトで二人前から頼めます。たっぷりのチーズ、白ワインの風味もしますね~♪パンは上質の全粒粉のような硬派なパンです。つけてとろっと。とろっと。。。。みなさんでワイワイ食べてたら10分程度でそこが見えてきて、その時マダムが焦げをこそげとってお皿に。。あのお菓子のチーザをここで作ってもらったって感じです。でもその塩気がガツン!乳の風味がドッカン!かなり攻撃的なすごさですね。
★★★チキンのグリエ チーズ添え
これ何のチーズか聞いていないのですが、立てるぐらい焼かれた香ばしい作品です♪チキンはローズマリーなどの香草でじっくり焼かれて、肉汁がしっかり閉じ込めてありましたね。ブレゼに近いぐらいしっとりと肉の旨味が伝わってきます。皮、皮。。。美味しい(笑)
もうおなかのでっぱりがさらに促進。。。。いままでここまで食べた記憶がないぐらい。。。さらにデザート!!
パルフェに関してはお客様のなので評価はできてないですが、クリーミーで果実の実も混ざってちょうどいい甘さだと。★★クレームブリュレはカチンカチンにキャラメリゼされていて、苦い♪生地は若干プリン的な感じもして硬さは緩いです。でもこれもありですね~。
このあとに飲みものも紅茶、コーヒーはアイスもホットも可能です。
まあこれだけ興奮したランチはかつてあったかどうか・・・・。そしてここのお店にもう一つ特筆すべきところがあります。これには賛否はわかれるかもしれないですが、たとえば3組が食事をしていたとしましょう。通常は3組ともオードブルを出して次の料理を。。。ここはなんと一組づつ料理を一通りだされます。つまり一組終わったら次の一組。。となると待たされることがあるということですね。実はシェフはこの出し方しかされてないそうです。確かに私らが入った時は30分程度でなかったです。ただ出始めるといいタイミングで出てきます。多少食べてる途中ででてきますが、熱い料理は熱く食べれますね。この出し方は好みわかれますが、食べてる途中は違和感を感じなかったです。
それ以上に料理が極上。特に具材が多くかなり原価はかかっているなって思いますね。豪快さと繊細さを併せ持つ素敵なコースでした。
サービスは奥様がメインでバイトさんが2名。バイトさんはこの夏の繁忙期だけだそうで、調理場には奥さんとご主人だけが入ります。オードブルがでると結構忙しくなりますが、ほどほどにお客のご機嫌をとってくれるのでまたされる時間も楽しませてくれます。なにより車を玄関につけるだけで出てきてくれて迎えてくださいます。常連さんとも一見さんとも平等に対応してくれるのでうれしいですね。この山奥にもかかわらず、ひっきりなしに人が出入りします。特にお盆前後は休みなく続けておられるので繁盛されてますね。それとマダムですが予約をしたあと向かっていたら電話が。。。。「途中峠付近でスピード違反があるのでご注意を~」なんとわざわざお電話頂きました(喜)気使い最高ですね!
いかがです?京都中心部から1時間以上かかりますが。。。それでも行く価値は十分ありますよ!是非行かれる時はご予約を!それとスピード違反にも気をつけて!(笑)2012/08/15
◎アルシェのリスト!公開中!!
http://www.zms.or.jp/~salut/archelist.html
京都グルメタクシー
http://www.zms.or.jp/~salut/kyotogourmet.html